着圧製品の口コミで多いのは、主に次の通りです。
洗濯と着脱に関係する口コミでは?
- 洗濯ネットに入れて洗濯したのに、毛玉ができてしまった。
- 2カ月ほどの使用で股の部分など縫製部分が劣化し薄くなった。
- 購入して初めての着脱でストッキングのように履いたら伝線してしまった。
購入してすぐの時期に着圧製品に毛玉ができたり、伝線してしまうと残念ですね。毛玉と生地の劣化を遅らせる方法をご紹介しますね。
毛玉のできる時期と生地の劣化を遅らせる方法は?
毛玉のできる仕組みは、繊維が摩擦によって毛羽立ち、毛羽立った繊維が絡まってできます。着圧製品を洗濯機で洗濯すると、洗濯中に他の衣類との摩擦で繊維が毛羽立ち、毛玉が発生しやすいですね。
毛玉を予防するのでしたら手洗いを推奨します。生地の伸びる原因は、着脱方法、洗濯方法、着回しの度合いです。
着脱方法
- 着脱するときに爪や指で1部分の生地を、引っ張りすぎないように意識しましょう。
洗濯方法
- 長持ちさせる洗濯方法は、手洗いが基本です。
- 洗濯機で洗濯を繰り返すと、手洗いに比べて生地の伸びは早くなります。
- 洗濯機を使うときは、洗濯ネットに入れましょう。
洗濯回数の目安
- ルームウェアとして着用するなら2日に1回程度で大丈夫です。
- 外出時に着用や汗が多いときは、その都度洗濯ですね。
着回し
- 1着を繰り返して着用すると、着用時間が長くなり生地の劣化は早くなります。
- 洗い替え用に3着程度準備して、ローテーションさせると寿命も長くなります。
伸縮性の高さから素材に使われているポリウレタン糸(エラスタン)の耐久性は3~6カ月(着用回数100回程度)です。お気に入りのインナーは3~4着程度で着回しすると長持ちしやすいですね。
手洗いをしたときのメリットをお伝えしますね。
- 生地の劣化を遅らせる。
- 伸縮性の弱まりを遅らせる。
- 摩擦でできる毛玉の発生を少なくできる。
などの効果や予防ができます。着圧製品は日中も着用できるものを選び、長持ちさせるとコストパフォーマンスはいいです。着圧製品の洗濯手順と注意点・干し方を説明しますね。
手洗いの注意点と洗濯手順!
- 洗面所または、大きめの洗面器に40℃以下のぬるま湯を入れます。
- 下着用またはおしゃれ着洗い用洗剤を入れます。
- 着圧製品を15分程度つけ置きします。
- 手で強く押さえたりしないように、やさしく洗いましょう。
- 水を入れ替えて、すすぎを2回します。
- 洗い終わると、しぼらずによく乾いたタオルで水分を吸水してください。
洗濯機で脱水する場合は、1分以内に時間設定をしてください。 - 直射日光をさけて風通しの良い場所に陰干しします。
続いて洗濯を使用するときの手順と注意点を説明しますね。
洗濯機を使用するときの注意点と手順!
着圧インナーやナイトブラに共通している洗濯マークの意味をご紹介しますね。
- 漂白剤(塩素系・酸素系)の使用はできない。
- ドラムの中で回転させながらの乾燥はできない。
- 日陰のつり干しがよい。
- 色の異なる衣類と分けて洗濯してください。
- 着圧力の維持、生地のほつれ防ぐため手洗いをおすすめしています。
ピッチに一箇所だけ挟んで干したりすると、乾いた後に型がついてしまって、型崩れの原因になったりする可能性があります。
着圧製品の素材と特徴は?
着圧製品に採用されている素材には、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステルなどが含まれています。ポリウレタンは、ゴムのように伸縮性が強く、ゴムよりも細くできているので、衣類の繊維として多く利用されるようになりました。ナイロンとポリウレタンは、どちらの素材も熱に弱い特性を持っています。
- ナイロンは熱に弱いです。
- ポリウレタンの弱点は、塩素系と熱に弱いところです。
- ポリエステルの耐熱温度は、中温(140℃~160℃)です。
- 火気のそばや高温多湿な場所、直射日光の当たる場所には保管しないでください。
着圧製品に採用されている、素材の弱点から洗濯後の乾燥機を使った乾燥や、アイロンの使用は控えたいですね。
採用されている素材を考えて注意したい点
ポリウレタンはその伸縮性の強さから、多くの着圧製品に採用されています。ポリウレタンの繊維にアイロンを使用すると、ポリウレタンが熱で伸びてしまい、伸縮しなくなる可能性があります。(試していないので、確実性はありませんが、想像できる範囲と思います。)
- ナイロンとポリウレタンを使用した商品は、素材の性質上製造後から経年劣化が進行します。
- ポリウレタンの場合、おおよそ2~3年で寿命といわれています。
- 注意したいのは使用開始からではなくて、製造後からというところですね。
- 洗濯回数の多さ、紫外線に弱く、肌に密着するので汗、皮脂でも劣化が進行します。
着圧製品を購入するときは、保管期間や保管状態を保証してくれる、正規販売店から購入すると安心できますね。
着圧製品に使われている素材の特徴と洗濯手順のまとめ
着圧製品の残念な口コミで多い「毛玉と縫製部分の劣化」の対処方法と、洗濯方法、採用されている素材の特性と注意点を説明してきました。「毛玉と縫製部分の劣化」の対処方法は次の通りでしたね。
- 擦らずに手洗いをする。
- 着脱方法を意識して、生地を必要以上に伸ばさない。
- ローテーションできるように3枚程度用意する。
ナイトブラの耐久性は3カ月(着用回数100回程度)なので、2枚で着回しすると半年で買い替えのタイミングです。
手洗いと洗濯機を使うときの注意点は、次の通りでしたね。
- できるだけ擦らずに洗うこと。
- 洗濯機で脱水するときは、時間を短くする(30秒程度)。
- 脱水後はすぐに陰干しする。
- 手洗いのときは、乾いたタオルで水分を吸水させる(押さえない)。
- 漂白剤の使用はできないのと熱に弱い。
洗濯マークを確認して、正しい取り扱いをこころがけて 毛玉と縫製部分の劣化の寿命を伸ばしましょう。最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました。