出産すると医師から「安静にしてください」と告げられますが、多くのママは「安静」と聞いても、いつまでの期間をどのように過ごせばいいのかわからないまま退院をしますね。
産褥期(さんじょくき)は休息を第一に!
産褥期は出産で大きくなった子宮が元に戻る「子宮収縮」と女性ホルモンのバランスが大きく変化します。「子宮収縮」は多くの女性で下腹部に痛みを感じ、就寝時も眠れない人もいますね。 「子宮収縮」 が終わるまでは、感染症の予防のため入浴はシャワーですませましょう。
このような体の変化を乗り越えるため、産後の2カ月間程度は心身ともに疲弊しているので、赤ちゃんのことだけに専念しましょう。それ以外のことはご家族や実家のご両親にお願いをしてゆっくりと休息をするように心がけてくださいね。
現代社会では、家庭の事情で家族やご両親の援助を受けられない方もいます。そのようなときは、家事代行サービスの利用や、行政へ子育て支援の相談をする方法もあるので検討されるといいですね。
産褥期は、おおよそ次の期間で状態を分けられています。
出産~2週間ごろまで
退院後、赤ちゃんと生活がスタートする時期です。赤ちゃんに母乳をあげることに専念し布団は敷いたままで、いつでも横になれるようにして過ごしましょう。スマホやテレビも控えめにして、目も休めましょう。
3週目~4週間ごろまで
3週目に入ると、少しずつ軽い家事ができる時期です。無理は禁物な時期です。体調の変化を感じたらすぐに横になり、休みを取りましょう。
体調の変化で動けなくなる事例もありますので、この時期に長時間の立ち仕事や外出は控えましょう。
5週目~8週間ごろまで
生後の1カ月検診の時期です。診察で「あなた」の体調の回復も順調でしたら、床上げができる時期ですね。妊娠前の生活へ戻る意識を持ちましょう。家事もできるところから体を慣らしていきましょう。
体調を優先にして変化を感じたら休息を取りましょう。
悪露(おろ)も終わっていると診断されれば、シャワーで済ませていた入浴も湯船につかれます。また、軽い運動もできるようになるので骨盤ケアのエクササイズなどをはじめてもいいです。
9週目以降
妊娠前の状態まで回復できたと感じるには、個人差があり約6カ月~1年程度とされています。3カ月を過ぎるころまでは無理のない家事をして生活をしましょう。
骨盤ケアを目的にした着圧インナーの着用は、悪露(おろ)が終わっていると診断されたときに、着用しても問題はないか相談をして決めましょう。
育児と家事で忙しい時期です。夜間のミルクなど睡眠不足が続く時期ですね。体調を第一に考えて、着圧インナーを着用すると、骨盤ケアもできて血流もよくなることの期待ができます。
着圧インナーの着用は、赤ちゃんの検診のときに、相談をして決めるようにしてくださいね。
着圧インナーを使用する前に知って欲しいこと!
着用するとメリットもありますが、気を付ける点を見逃すとデメリットになります。気を付けてほしい点は次の通りです。
産後は体調の急変もしやすいので、心身ともに無理のない範囲で着用して体の改善に役立てましょう。
マタニティ期間中の着用には注意!
マタニティ期間中に着圧インナーを着用するのはやめましょう。着圧インナーは締め付けが強いため妊娠中に着用する「さらし」の代用はできません。
着圧インナーを着用する時期は、産後の産褥期(さんじょくき)を過ぎる時期に医師へ相談をして決めましょう。出産後の1~2カ月は着圧製品の利用などを行わずに体調を整えることに集中しましょうね。
普通分娩と帝王切開で時期も異なります。どちらの場合も安全に使用するためにも着圧インナーの着用をはじめる前に医師へ相談しOKをもらいましょう。万が一の着用後のトラブルにも対処がしやすくなりますね。
それでは、産後の着用をはじめるのにちょうど良い時期について説明しますね。
着圧レギンス類を産後に着用するベストな時期!
出産を終えて2カ月目~6カ月以内に骨盤ケアをはじめるといいとされています。
理由は出産直後は産褥期(さんじょくき)にあたり6カ月を過ぎると骨盤が固定されていく時期にあたり骨盤を元の状態に戻しにくくなるからです。
出産を終えて2カ月目~6カ月以内で骨盤ケアをはじめると良いでしょう。使いはじめるときは、着用時間を短く刻んで体を慣れさせていきましょう。
最初から長時間の着用は避けて体調の変化に気を付けながら着用する時間を伸ばしていきましょう。
まとめ
妊娠から産後は自分で考えている以上に体は大きな変化をしています。産褥期は体を安静にしてしっかり休養をとることを心がけましょう。産後は自分をいたわり、無理をせずに赤ちゃんと楽しい時間を過ごしましょう。