鉄道ファンのみならず、一般観光客やツーリングの休憩場所に、選ばれる展望施設『空の駅』の人気の秘密を探るのと、乗車を体験してきました。
近隣には、古くから平家伝説が残っている平内神社の近くにあり、周辺には当時の古い街並みが残っていて、海と山からの『涼やかな風』を感じられます。
余部クリスタルタワー、展望施設『空の駅』と、周辺の観光スポットをご紹介しますね。
「道の駅あまるべ」へのアクセス
山陰近畿自動車道『余部インターチェンジ』出口から、県道4号線を走り国道178号線で約5分です。
道の駅あまるべの無料駐車場から、展望施設『空の駅』まで徒歩10分です。
道の駅あまるべの情報
道の駅あまるべは、ドリンク・軽食・食事もできて、地元の特産品の販売やお土産として人気の旧余部鉄橋を使った文鎮などを販売されています。
年中無休で、営業時間は午前9時~午後6時(7月~8月は午後7時)までです。
徒歩2分の『ギャラリーあまるべ』という施設もあり、余部鉄橋関連のグッズが販売されています。
兵庫県美方郡香美町にある「空の駅」展望施設のここがすごい!
少しだけ展望施設、JR余部鉄橋「空の駅」の歴史的な背景を紹介しますね。
餘部鉄橋の歴史は、明治45年1月に東洋随一の鋼トレッスル橋として、完成したところからはじまり、高さ41.5m、長さ310.7mありトレッスル橋の鉄橋で日本一でした。
旧余部鉄橋は、JR山陰本線の運行を約100年間支えてきましたが、平成22年8月に現在のコンクリート製の余部橋梁へ架け替えが完成しました。
新しくなった余部鉄橋で採用された形式は、高速道路の建設で採用されている、PC箱桁施工です。
余部鉄橋は、5径間連続のエクストラドーズド橋で、強風や塩害対策が施されました。
架け替えには、1/10スケールの模型を使って実験を行い施工計画に反映させています。
わずか30cmの隙間しかない旧橋梁と新鉄橋で列車の走行を止めずに工事が行われました。
その工事は、重さ3800t、長さ90mの巨大な橋桁を、地上40mもの高さで4mも平行に移動させて、5.2度回転させて連結するものでした。
日本の土木技術は誇らしく思えるほど、すばらしいですね。
現在の展望施設は、余部橋梁が完成してから約3年後、平成25年5月に鉄橋の一部を残し『JR余部鉄橋「空の駅」』が完成しました。
駐車場から展望施設「空の駅」までのルート
道の駅あまるべから 展望施設の JR余部鉄橋「空の駅」までのルートは、階段を利用して徒歩でJR餘部駅へ行くルートと、展望施設へ直結している余部クリスタルタワー(エレベーター)を利用する二つのルートがあります。
訪れたときはどちらのルートも楽しいよ
どちらのルートも美しい景色が見えます。
ぜひ、 展望施設のJR余部鉄橋「空の駅」からの景色と撮影スポットからの景色を、列車の通過時刻とあわせてみてほしいです。
遊歩道を進む途中でも景色を楽しめます。
- 余部クリスタルタワー(エレベーター)を利用して 展望施設のJR余部鉄橋「空の駅」 を見学し、帰りは遊歩道で撮影スポットを経由して駐車場へ戻るルート
- 遊歩道で撮影スポットを経由してJR餘部駅へ行き 展望施設のJR余部鉄橋「空の駅」 を見学し、帰りは余部クリスタルタワー(エレベーター)を利用して駐車場へ戻るルート
おすすめは、駐車場へ戻るときに、負担が少ない遊歩道を下るルートです。
余部クリスタルタワー(エレベーター)と展望施設「空の駅」のすごさを体験
余部クリスタルタワー(エレベーター)が完成してから訪れる機会がなかなかなくて、今回ようやく『JR余部鉄橋「空の駅」』へ訪れることができました。
無料で利用できますが総工費6億円の余部クリスタルタワー(エレベーター)
以前は、遊歩道からのアクセスのみでしたが、余部クリスタルタワー(エレベーター)が完成した、おかげで約45秒で、展望施設に到着できるようになりました。
到着して早速余部クリスタルタワーに乗ってみると、景色を見れる構造になっていて、簡単に空の駅まで行くことができました。
余部クリスタルタワーを利用して、中からも絶景を楽しんでくださいね。
小さな子供がいる家族や足の不自由な方も、少ない負担で楽しめるスポットになりましたね。
ライトアップも日没から、午後9時30分まで楽しめるようになっています。
展望施設「空の駅」の見どころ
展望施設で見て欲しい場所を紹介しますね。
全長7mの軌道部(きどうぶ)
列車走行時そのままの旧レールと、枕木が残されていてその先は、空中になっています。
旧餘部鉄橋の架け替えが、列車の運行を止めずに工事されたことがわかりますね。
私は小さい頃に旧余部鉄橋に何度か訪れた機会があり、列車が走ってるのを何回もみた記憶があり、鉄橋のすごさを今でも覚えています。
長さ14mの橋詰部(はしづめぶ)と長さ60mもある空の駅と展望施設へのアプローチ部
旧鉄橋のレールを残して舗装されていて、かつては列車が約100年間も運行していたと、考えると当時の技術力の高さと努力の大きさを感じます。
ここをゆっくりと空と海の景色を、楽しみながら歩いていくと・・・。
アプローチ部と橋詰部とつながっていて、展望施設まで旧余部鉄橋のレールの上を歩いて行けます。
全長は75m、幅3mもある展望施設部
足元から橋の下が見えるようにのぞき窓が設置されていて、ちょっとしたスリル感を楽しめます。
混雑していると、のぞき窓も順番待ちになっていますが、見る価値はあるので少し待ってみてくださいね。
海を一望できるベンチが設置されていて、潮風の風を感じると気持ちがいいですね。
展望施設JR余部鉄橋「空の駅」周辺おすすめ散策スポット
空の駅周辺にもぜひ、見て欲しいスポットをご紹介しますね。
- 小さなお子さん用の遊具も設置されている、橋梁の下の芝生公園ですね。見上げると大きな旧余部鉄橋が見えます。
- 長谷川沿いに旧余部鉄橋で実際に列車が走行していた主桁モニュメントを展示していて、大きさに圧倒されます。多くの方が記念写真を、撮影されていました。
- 主桁モニュメントを海岸方面へ少し進むと、長さ20m程度の赤色の弁天橋が見えます。
- 長谷川を渡ることができますので、渡ってみました。
- 弁天橋の向こうには、美しい海岸線を見ることができます。
乗車予定の香住に向かう列車が、到着するまでの時間を利用して、JR余部鉄橋「空の駅」の近くの海岸を散策しました。
散策する範囲は広くないけど、海岸で打ち寄せる波をみて過ごすのもいいですね。
ゆっくり歩いて記念写真を、撮影できました。
どの場所も近くなので、ちょっとした散歩気分で行ってみてくださいね。
余部鉄橋で列車の撮影スポット
遊歩道からつづく撮影ポイントが、ありますので要チェックですね!
今度行った時は、ちがった写真が撮れるようにしたいですね。
お出かけの際は、事前にJR餘部駅の時刻表を確認してから、計画を立ててくださいね。
JR余部鉄橋「空の駅」に列車が到着する10時43分に合わせて、撮影スポットへ移動して楽しみにしていた鉄橋と、トンネルをバックに撮影の瞬間でした。
撮影が終わると次の列車が到着するまでの時間を、利用して「空の駅」展望施設から、海を一望できる絶景を楽しみ、11時5分到着の列車を展望施設からのアングルで撮影できました。
乗車時刻がちかくなったのでJR餘部駅へ移動しました。
空を走るような列車に乗車体験
私と子供は到着したJR餘部駅12時19分発の列車へ乗車し、高さ41mの空を走るような感覚でした。
出発すると、餘部の古い街並みを上空から眺めながらあとにしました。
走りだすとすぐに、空中に線路があると錯覚をするほど、はじめての乗車に興奮と感動をしました。
餘部の美しい海岸と海を一望できました。
工事が難航したと言われた、トンネルも直ぐに通り抜けました。
トンネルのおかげで隣の鎧駅まで数分で到着しました。
残念ながら、駅名の撮影だけでした。
鎧港の美しい港をわすれずに見よう!
『鎧駅』へ到着すると、車窓から美しい鎧漁港の絶景が一望できました。
美しい海岸をゆっくり見られるように、『鎧駅』の海岸側には展望ベンチが設置されていました。
地名の由来は、山に囲まれて風よけができる港で、周りの岩の模様が鎧の袖の部分に似ているので「鎧」という地名になったそうです。
現在では、山陰海岸の景勝地「鎧の袖」と観光PRされていました。
『鎧駅』を発車すると山間部をぬけてJR香住駅へ12時30分に到着しました。
JR餘部駅って無人駅なので、普段は自動発券機で切符を購入して乗車しますが、こちらは列車に乗車してから車掌さんから切符を買います。
この体験が子供に、とてもお気に入りで喜んでいました。
JR香住駅の改札口で、乗車記念に切符をいただけないか、相談するとこころよくいただけました。
JR香住駅へ到着すると大きな、かにの爪のオブジェがお出迎えしてくれました。
ディーゼル車が到着するたび、特有の音がJR香住駅に響いてこころが和みました。
JR香住駅へ到着後は、しばらくホーム内を探索している間にやってきた『特急はまかぜ』をパシャリ!
車で移動していた主人と駅前駐車場で合流し香住海岸へ向かいました。
後で知りましたが、観光案内でJR香住駅を出発して片道乗車で帰路は、タクシーを利用するコースがおすすめと案内されていました。
ご参考:乗車料金 片道 大人200円・子供100円でした。
香住海岸しおかぜ公園へ
香住海岸しおかぜ公園には無料の駐車場があり、天候に恵まれると、きれいな海岸で散策できます。
そして、波打ち際まで行くこともできて日本海の景色を見られます。
私たちも海岸を散歩して、しばらく小休憩するとランチタイムがやってきました。
ランチタイム
香住といえば、「かに」ですよね。6月~8月末は「活イカの刺身」がおいしいです。
この時期は「活イカの刺身」を目当てに来る方も多いですね。
駐車場も無料で利用できる、かに料理とイカのお造りがおいしい『かに八代れんが亭』さんに決めていました。
海の見えるカウンター席もありますので、おすすめですよ。
普段は食べることが少ない「かに」料理を、おなかいっぱいいただきました。
珍しかったので「かにうどん」を注文してみました。
かにの風味が出汁にとけこんでいておいしかったです。
かにみそとかに身の両方味わえる「かに丼定食」を食べました。
こちらは、新鮮な食材を使った海鮮丼で、歯ごたえがあって期待通りでした。
活イカが目的でしたが、あいにく品切れということで「しろイカのお造り」を注文しました。
『イカの天ぷら』もいただいて、いつも自宅で食べる『イカの天ぷら』とは全くちがいました。
中は『ふわふわ』外は『カリッ』としてて、ボリュームもあっておすすめします。
おいしかったですよ。
次回は活イカのお造りの時期に行きたいですね。
ごちそうさまでした。
海が見えるカウンター席は、一人旅行の方も多くてすぐに満席になりました。
年配のご夫婦も来られていて、「ここはゆっくりできるからいいです」と話されていました。
ティータイム
ティータイムはスイーツ&カフェ プラージュへ行きました。
温泉仕込み海岸プリンは、口の中の滑らかさがちょっとちがう食感でした。
子供と二人でおいしくいただきました。
ごちそうさまでした。
デッキからの眺望がすばらしく、ランチメニューもありました。
おやつの時間にスイーツをデッキでいただくと、潮風も気持ちいいですね。
カフェタイムに利用すると、目の前に広がる海の海岸が素敵です。
ぜひ!おすすめの海岸プリンを食べてみてくださいね。
営業時間は午前9時30分~午後6時30分まで、毎週火曜日がお休みでした。
御崎地区も訪ねてね
JR餘部駅まで足を運んだときにぜひ、訪れてほしい二カ所を紹介させてくださいね。
余部埼灯台(御崎灯台)
余部埼灯台をご紹介しますね。
道の駅あまるべから車で、10分程度で到着できます。
途中に『御崎地区平内神社』があり立ち寄れます。
香住区の西の端、平家伝説の里として知られている御崎地区にあります。
日本一高い場所にある灯台として知られています。
日本の夕陽百選にも選ばれていて、夕暮れどきをねらって旧余部鉄橋とあわせて、赤く染まる景色を楽しむのもいいですね。
私たちが訪れたときは、落石の痕跡がいたるところにあって少し怖かったですね。
灯台の少し手前に無料の駐車場があり、そこから歩いてすぐ灯台に着きました。
私たち以外に誰もいなくて、場所も山の中なのでとてもさびしいところでしたが、眺望を遮るものがなく美しい日本海を見れました。
灯台へ続く道路の御崎街道は、春には桜並木を、夏には海面に美しい漁火を見ることができます。
「空の駅」展望施設を訪れたときは、余部埼灯台にも立ち寄ってくださいね。
香住区余部の御崎地区平内神社
御崎地区平内神社をご紹介しますね。
「落人の里」として平家の落人伝説が語り継がれていて、門脇宰相教盛の供養塔があります。
余部埼灯台へ続く道路の途中に分岐があり表示が出ていました。
駐車場から山道を登ること約10分で到着しました。
駐車場は有料で500円/回でした。
ひっそりと静まり返った場所に、供養塔がありました。写真撮影は、控えました。
戦いに敗れた平家一門が、身を隠して過ごしたことがうかがえました。
現在も平家の再興を、願った言い伝えが残っていました。
毎年、天候に関係なくとりおこなわれている「百手の儀式」は、すごいですね。
立ち寄ったときは、灯台と同じで誰もいませんでした。
明るい時間に、立ち寄ってくださいね。
空の駅と乗車体験で絶景を見よう!周辺スポットもお見逃しなく!
ここまで『兵庫県・空の駅・余部クリスタルタワーとJR餘部駅周辺スポット』を、ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
空の駅の良いところは、鉄道ファンじゃない方も訪れると、周辺に徒歩で散策できるスポットもあって、車やバイクで約30分圏内に訪れることができる、歴史的な史跡がするところです。
余部クリスタルタワー(エレベーター)の利用と、展望施設『空の駅』で展望を楽しむだけでも、価値のある時間を過ごせる場所ですね。
海上41mの高さで走る列車は、空を走行しているように感じられますので、一度乗車して座席に座って車窓から外をみてくださいね。
おすすめの理由は、展望施設から見える絶景と、JR餘部駅からJR香住駅まで乗車すると別の景色が見えることです。
晴天のときを狙っていくと、ここだけの絶景を見れますのでお出かけしてくださいね。
山陰ローカル線の旅は、大人も子供と一緒に十分に楽しむことができます。
季節のよい晴天の時期にあわせて、足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。