気温が高いと気になるのは、「キッチンから臭ってくる生ゴミの臭いとコバエ」ですね。
外出から家に戻ると、キッチンからリビングまで、生ゴミや排水口の臭いが、こもっていることもありますね。
屋外の生ゴミを入れている、ゴミ箱のふたを開けると、鼻に「ツーン」とくる強烈な臭いの原因は、細菌が繁殖するときに発生する臭いです。
私も毎年、臭い対策に悩んできて、いろいろな方法を試してきました。
日常生活で発生する生ゴミに、ひと手間をかけることで、嫌な臭いを防ぐことができます。
臭いの原因を知っていると、対策もできます。
暑い季節を、生臭さとコバエに悩まされずに乗り切りましょう。
生ゴミから発生しやすい、細菌の繁殖を抑えられる対策をご紹介しますね。
結論は、３つの対策をすると、生ゴミの臭いを気にならない程度まで、臭わなくできますよ。
ハッカ油スプレーの効果は、すごかったです。
もっと早く知っていればと思いました。
キッチンから生ゴミの嫌な臭いがする原因
キッチンから臭ってくる、生ゴミの嫌な臭いは、気温が高くなるにつれて、次の3つの条件がそろっていると、細菌が繁殖することで発生します。
嫌な臭いを発生させる3つの原因について、説明をしますね。
生ゴミの細菌が繁殖するときに必要な水分の量
生ゴミに細菌が繁殖するときに、必要な栄養を摂取できるのは、栄養分が水に溶け出しているときです。
簡単に言えば、細菌が繁殖するには、一定量以上の水分が必要なんです。
一般家庭で細菌の繫殖を、抑制できるレベルまで、水分を減らすことができる範囲なのか、基準などが公表されているか調べました。
調べてみると、一定量の水分は、「具体的にどの程度なのか」数値化する基準がありました。
「WaterActivity（略してAWと表記）」という基準があり、水分の量を数値化していました。
「WaterActivity（略してAWと表記）」は、専門用語で「水分活性」と表現されていました。
「水分活性 （AW） 」 ？なんだか聞きなれない単語ですね。
分かりやすく、図解にしました。
上の図では、水分活性（AW）を計算して数値で表しています。
水分活性（AW） の計算式で「純水」という、聞きなれない単語が、記載されています。
「純水」はミネラルなどを取り除いた、不純物が混ざっていない水（蒸留水ともいいます）です。
上の図の参考値欄に記載しているように、乾燥果実（ドライフルーツ）の数値がAW＝0.65なので、一般家庭にある食材の大半は、温度の条件が当てはまると、細菌の繁殖が活性化します。
細菌の繁殖を抑制するには、なんと水分の量を、 乾燥果実（ドライフルーツ） のレベルまで、コントロールできる対策が大切なんですね。
生ゴミの細菌が活性化する温度
臭いの原因となる、細菌の繁殖活動が、活発化する環境は、一般的に30～50℃の範囲がもっとも、繁殖のスピードが早くなるというデータが、公表されています。
夏場に生ゴミの臭いが強くなるのは、気温の上昇が大きく関係していたからですね。
上の図では、細菌の繁殖が活性化する温度を表しています。
水分と栄養源がそろっていても、冬場のように低温な環境だと、細菌の繁殖は活発化していないことが、よくわかりますね。
冬場は比較的、生ゴミの臭いが気にならないのは、細菌の繁殖スピードが、遅くなっていたんですね。
生ゴミの細菌が繁殖するときに必要な栄養源
細菌の繁殖に必要な栄養源は、食べ残しや調理のときに発生する、ゴミや有機物の汚れ、タンパク質の食品です。
気温が低い冬場に、細菌があまり繁殖しないのは、温度と水分の条件がそろいにくいからですね。
ここまでで、生ゴミの臭いが発生する原因は、生ゴミに含まれる水分量と、保管している場所の温度が大きく関係していたことが、わかりました。
私は実践していないのですが、ゴミの保管場所を低温にすると、細菌を不活性化できるので、冷蔵庫や冷凍庫にゴミの回収日まで、保管する方法も臭いと、コバエの発生を解決できる方法です。
それでは私が今も、お家で継続して行っている、生ゴミの嫌な臭いを解決できた方法を、ご紹介しますね。
キッチンの嫌な臭いの対策は３つ・ハッカ油の消臭がすごい！
生ゴミの臭いの原因は、細菌の繁殖が活性化に必要な一定以上の水分、30～50℃の温度、有機物などの栄養源がそろった環境のときでした。
お金をあまりかけずに、お家にあるものを利用して、生ゴミの臭いを解消できると、いいと思いませんか。
私が一年を通して生ゴミの、臭いの悩みを解消できた、おすすめの対策（方法）は、次のステップ３つで、できますので、あなたもやってみてくださいね。
- ステップ①：生ゴミの水気をよく切ってから、新聞紙（広告）などで包む。
- ステップ②：食パンの空袋や、ポテチなどの空袋に入れて封をする。
- ステップ③：ゴミ箱に入れるときに、ハッカ油スプレーをする。
この方法にたどり着いてからは、リビングにいても生ゴミの臭いは、気にならなくなりましたよ。
ハッカ油のメンソールの香りで、キッチンはさわやかな香りが広がります。
ハッカ油はペパーミント（西洋薄荷）と同じように、殺虫・殺菌・防虫の効果も、期待できる効能があります。
気温が35度を超える日でも、生ゴミをキッチンのゴミ箱に入れたまま、ゴミ収集日まで置いていても大丈夫でしたよ。
ハッカ油の効能は、すごくないですか。
食パンの空袋や、お菓子などの空袋の「持ち合わせがない」方は、牛乳などの紙パックも代用できます。
新聞紙の持ち合わせがないという方は、廃棄予定の雑誌なども代用ができます。
お家にある廃材を、うまく活用するといいですよ。
食べ残しや調理のときの生ゴミの量を減らそう
私はいろいろと調べたり、試した結果、次のことを心掛けるようにしました。
私はキッチンで家事をするときに、生ゴミの臭いが発生する原因を、少なくできるように次のような方法を実践しています。
- 食事は食べ残しが出ない分量でつくる。
- 調理方法を考えて、生ゴミが少なくなるように工夫をする。
- 食材からでる生ゴミは、できるだけ水に触れないようにする。
生ゴミの臭いは、生ゴミを水に触れないように、工夫して捨てると効果的ですよ。
例えば、イモ類など皮をむいて調理する食材のゴミは直接、食パンなどの空袋へ入れるようにすると、生ゴミの水分は最小限にできます。
カレーや揚げ物の調理後のお鍋の汚れや残飯も、そのまま排水口に流すと、排水口に汚れが残ってしまい、悪臭のもとになってしまうんですね。
お鍋や食器の汚れは、シリコンのスパチュラなどで、できるだけ取り除いてから洗うようにすると、排水口からの臭いも少なくなります。
はじめは、少し手間だと感じますが、家事全体で考えると時短ができますよ。
私の体験では、三角コーナー・排水口・流し台の、掃除する回数と時間が少なくなりました。
余談ですが、お鍋についた臭いは、お鍋に水と重曹を大さじ2杯ほど入れて、沸騰させて30分程度置くと、消臭できます。
ゴミ袋の中で細菌が繁殖しにくい環境をつくろう
私が今も継続している対策以外に、次のような方法も効果がありました。
あなたの生活の環境にあった方法を試して、臭いの悩みを解決してくださいね。
- お酢または重曹スプレーをしたキッチンペーパーを、ゴミ袋の底に敷いて置く。
- 消臭効果が期待できる粉末の重曹や、乾燥させたコーヒーカス、お茶っ葉の出がらしを、生ゴミに振りかける。夏場によく飲む、麦茶のカスも使えます。
- 木酢液、竹酢液を50～200倍へ薄めて生ゴミにスプレーして捨てる。
- 生ゴミを新聞紙で包み、ナイロン袋に入れて、ゴミの日まで冷凍庫で保管する。
- 毎日、ハッカ油スプレーを、生ゴミを捨てているゴミ袋に2回プッシュする。
忙しい方はこの他に、市販されている除菌消臭スプレーやアロマスプレーを、使うのもひとつの方法ですね。
ハッカ油スプレーの作り方は、別記事でご紹介していますので、読んでみてくださいね。
ここまでは、私が実践している、お家にあるもので、生ゴミの臭いを解消できた方法でした。
生ゴミの臭いと同じように困っていることは、ゴミ袋に入れた生ゴミの水気が、袋から漏れていた時です。
ゴミの収集日に、ゴミ袋を持っていこうとしたときに、ゴミ袋から水分が出てきて、集合住宅の共用エリアやゴミステーションを、汚してしまったりしたことはありませんか。
このようなトラブルが発生したときは、お家の室内外を問わず、後処理が大変ですね。
お家に新聞紙や、匂いを通さない袋（食パンやお菓子の空袋）など、「持ち合わせがない」「ゴミ袋から水が漏れていた」というあなたに、家庭用生ゴミ処理機をおすすめします。
生ゴミの水分を乾燥させるのに便利な家庭用生ゴミ処理機
お家にあるものを使って、乾燥果実（ドライフルーツ） のレベルまで、生ゴミを乾燥させるのは、難しいですね。
乾燥果実（ドライフルーツ） のレベルまで、生ゴミを乾燥させる方法は、家電製品の力を利用すると、できます。
おすすめは、「家庭用生ゴミ処理機」です。
家庭用生ゴミ処理機は、大きく分けて次の3種類の方式が、採用されています。
- 「乾燥式」は、生ゴミを温風で乾燥させるものと、温風を使わずに乾燥させるタイプがあります。
- 「バイオ（コンポスト）式」は、微生物の力を利用して、生ゴミを分解します。
- 「ハイブリッド式」は、乾燥させながら微生物の力も利用して生ゴミを分解、乾燥させます。
家庭用生ゴミ処理機を導入するメリット
家庭用生ゴミ処理機を使った時に得られる、メリットは次の通りです。
生ゴミとして廃棄する量を、0～1/7まで削減できて、ゴミ出しの量が少なく、臭いも軽減できます。
各メーカーからラインアップされている、家庭用生ゴミ処理機の性能で、処理能力に大きな違いがありますが、悩んできた生臭さを解消できます。
バイオ式、ハイブリッド式でしたら、分解された生ゴミは、家庭菜園のたい肥にできるので、環境にもやさしく、家庭菜園されている方には、おすすめですね。
家庭用生ゴミ処理機の購入費には、最大で購入費の50％まで、補助金または助成金を利用できる制度を、設けている市町村区が多いです。
この制度に該当する地域にお住いのときは、利用しましょう。
家庭用生ゴミ処理機を導入するデメリット
家庭用生ゴミ処理機を導入したときのデメリットは、次の通りです。
家庭用生ゴミ処理機の購入費が必要です。
乾燥式を購入して毎日、6時間程度の使用で月に、1000円程度の電気料金が発生します。
乾燥式は稼働中にモーター音と、ゴミの臭いが発生します。
バイオ式、ハイブリッド式を購入すると、生ゴミ処理機用基材（バイオチップ）の、入れ替えと購入費が発生します。
家庭用生ゴミ処理機を、設置するスペースが必要です。
家庭用生ゴミ処理機の、定期的な清掃が必要です。
生ゴミを乾燥させるのに便利な家電製品の購入補助金制度
お住いの市町村区によって、違いがありますが、「 家庭用生ゴミ処理機」の購入費用には、申請すると補助金（助成金）制度を利用できます。
「 家庭用生ゴミ処理機」の購入を検討しているときは、購入前にお住いの市町村区へお問い合わせをして、制度の利用方法について、確認をしてくださいね。
「家庭用生ゴミ処理機」の購入費用の50％程度を、補助金（助成金）制度でまかなうことができます。
「家庭用生ゴミ処理機」の購入を、検討してもいいですね。
お住いの市町村区のホームページで、 補助金（助成金） 制度の確認をしてみましょう。
おすすめの家庭用生ゴミ処理機のご紹介
家庭用生ゴミ処理機を購入しようと、検討するときに注意したい点は次の通りです。
- 生ゴミの臭い対策なので、 家庭用生ゴミ処理機の稼働中と、処理後も臭わないこと。
- 乾燥式は屋内に設置するので、乾燥中のモーター音が、ストレスにならない程度なこと。
- 各市町村区の補助金または、助成金の対象になること。
家電量販で家庭用生ゴミ処理機の実機で、説明と注意したい点を聞いてきました。
家庭用生ゴミ処理機は主流の乾燥式がおすすめ
生ゴミの臭い、ストレスにならい程度のモーター音の大きさ、本体価格、お手入れ頻度と時間、ランニングコスト、耐久性などを比較した結果、おすすめできる家庭用生ゴミ処理機は、次の通りです。
気温が高い夏場も、上手に消臭をして快適に過ごそう！
ここまで、『キッチンの生ゴミの臭いを消臭する方法！キッチンの生ゴミの臭いの原因は？』をご紹介してきました。
私たちの家庭で使っているものを、ひと手間かけて利用すると、生ゴミの臭いを防ぐことができます。
消臭剤もできるだけ天然のものを使うと、環境にもやさしくて安心ですね。
排水溝にアルミホイルを丸めて入れておくと、金属イオンの働きで消臭できます。
キッチンの三角コーナーと排水溝はこまめに清掃して、生ゴミを溜めないようにしましょう。
生ゴミの消臭方法は、あなたの環境にあった方法で試してくださいね。
お家にあるもので、生ゴミの対策がむずかしい方は、家庭用生ゴミ処理機を検討してみるのも、いいと思いますよ。
ぜひ！参考にしてくださいね。
最後まで読んでいただきまして、ほんとうにありがとうございました。
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