子供が『自分の自転車が錆てきたから、きれいにして』と言われて、見るとすごく錆ていました。
購入した自転車店で『1回/1カ月はタイヤ空気圧と簡単に点検をしてください』と、説明を受けていました。
赤錆防止で、自転車カバーを購入して対策をしていたんですが、カバーの耐久性って想像よりかなり低いんですね。
その結果、購入したときはあんなに『ピカピカ』していた自転車も、今では赤錆で茶色になっていました。
子供に「自転車はきれいになったよ。」そう言ってあげたくて。
いろいろと調べてみました。
自宅にあるもので、できるだけ簡単に短時間で、赤錆を落とす方法はないかな。
そしたら、自宅にあるものでヒット!しました。
さっそく、自転車の赤錆落とし・サビ取りの結果をレポートします。
自転車や鉄製品が錆てしまったとき、
『今、自宅にある道具や日用品を代用して、お手軽に落とす方法はないかな』と
悩んでいる方の、お役に立てるとうれしいです。
どうぞ、最後まで読んでくださいね。
家にあるものを代用して錆を落とせるのか
結論は自宅に道具や日用品を代用して、赤錆をある程度まで落とせました。
- 初期段階:落とせました。
- 中期段階:落とせました。
- 後期段階:落とせました。
- 最終段階:手遅れです。
ここで、赤錆の浸食度について、ご説明をしますね。
赤錆の浸食度をご説明
赤錆の浸食度にはどの程度なのか、段階がありますね。
わかりやすくご説明をするため、大きく4段階に分けさせていただきますね。
4段階は次の通りです。
- 初期段階:表面にぽつぽつと赤い斑点ができた状態
- 中期段階:表面が全体的にうすい茶色の状態
- 後期段階:全体が赤錆で覆われて表面に凹凸ができている状態
- 最終段階:内部まで赤錆が浸食して穴が空いている状態
専門用語が出てきますので、ご説明しますね。
錆に関係する専門用語
- 酸化とは、ある物質が酸素と結合して化学反応がおきること。
- 酸化還元反応とは、化学反応をおこして酸化した物質が酸素を失い元の状態へもどること。
ここからは、自転車のチェーン以外の部分を、段階別に赤錆を落とした方法を、ご説明しますね。
錆の初期段階:表面にぽつぽつと赤い斑点ができた状態
とても軽度な状態ですね。
乾いた布で力を入れて擦ると落ちます。
完全に落ちないときは、柑橘系(代表的なレモン)の果汁と残った皮を使うと落とせます。
果汁をまんべんなく塗布して、30分程度経過してから残ってる皮で擦ると簡単です。
私はレモンがなかったので、グレープフルーツで代用しました。
錆の中期段階:表面が全体的にうすい茶色の状態
左の写真は、作業開始前です。
右側は、グレープフルーツの果汁と皮を使って磨いても、うっすらと赤錆が落ちた程度でしたので、歯磨き粉を布につけて約10分間磨きました。
台所用クレンザーも試してみましたが、歯磨き粉を使った時とちがいはなかったですね。
赤錆がひどくて、まだまだピカピカには遠い状態でした。
気が付いてよかった状態ですね。
落とせる日用品は次の4点ですね。
- お酢
- 水で溶いてペースト状にした重曹
- 歯磨き粉
- 台所用クレンザー
写真の赤〇の【ねじ】は未作業で、緑〇はお酢に6時間つけおきしたもので、赤錆は落ちました。
写真の赤色の四角は、未作業で、緑色の四角は、重曹のペーストを6回繰り返して、赤錆が落ちました。
お酢は、つけおきできる部品の錆落としに便利です。
重曹は、水と混ぜて垂れてこない程度のペースト状にして、古歯ブラシまたはウエス(古着)につけて、赤錆部分へ塗布します。
約20~30分程度経過すると赤錆が浮いてくるので、古歯ブラシで擦ると落ちます。
歯磨き粉は、布につけてゴシゴシと擦ると落ちてきます。
台所用クレンザーは、古歯ブラシまたはウエス(古着)につけて赤錆部分へ塗布します。
約5~10分程度経過すると赤錆が浮いてくるので、古歯ブラシで擦ると落ちます。
長くおきすぎると乾燥してしまうので、乾燥する前に布または古歯ブラシで擦って、赤錆(アカサビ)を落としてくださいね。
錆の後期段階:全体が赤錆で覆われて表面に凹凸ができている状態
写真左ですが、赤錆でクランクの表面は、凹凸でザラザラしていました。
サンポールは、そのまま赤錆部分へ筆で塗布します。
酸化(錆び)した金属(今回は鉄)から、酸素を剥離する『酸化還元反応』を利用した方法です。
約5~10分程度経過すると赤錆が浮いてくるので、布で力を入れて擦ると落ちます。
今回は赤錆が広い範囲だったためか、サンポールを15分間塗り続ける(左側の写真)と、赤錆が徐々に反応して、ドンドン薄くなっていきました。
右側の写真ですが、水で濡らしたウエスで拭き取ると、ピカピカになりました。
錆の最終段階:内部まで赤錆が浸食して穴が空いている状態
この状態になると、自転車に乗ること自体が危険な状態です。
自転車の強度に不安をもてるレベルです。
自転車本体を買い換えるか、腐食が激しい部品を交換することをおすすめします。
怪我をしたり事故を起こしてからでは手遅れですので、適切に部品交換または買い換えましょう。
家にあるもので赤錆落としに効果があったもの
実際に効果のあった薬剤&日用品をまとめると次の6つですね。
- 柑橘系(代表的なレモン)の果汁と残った皮
- お酢
- 歯磨き粉
- 台所用クレンザー
- サンポール
使った道具
- ウエス(捨てる古着)
- 古歯ブラシ
- 水彩画用の筆
ちょっとした3つの注意点
- すべてに共通するのですが、汚れと赤錆を落とした後は、防錆剤を塗布します。
これをしておかないと、数日で赤錆が発生します。 - サンポールを使うときは、ゴム手袋をして作業をします。
- サンポールを塗布した部分を歯ブラシで擦ると、サンポールが飛び散るので、拭き取るか水で洗い流してくださいね。
おすすめの防錆剤
株式会社エーゼットから発売されているAZ長期防錆オイル216h(50ml)です。
塗布してもベタツキがなくて、外でも長期間の防錆効果を期待できます。
ここからは、チェーン部の赤錆を落とした方法をご説明します。
家にあるものでチェーンの赤錆を落とす
チェーンの赤錆(アカサビ)は、後期段階の状態まで落とせます。
赤錆(アカサビ)を落とす方法は、とても簡単です。
呉工業株式会社から発売されているクレ556(CRC556)と古歯ブラシを使います。
チェーンの上部と下部に分けて歯ブラシをあてて、クレ556(CRC556)を塗布しながらクランク(ペダルを取り付けているところ)を後ろ向きに回します。
捨てる歯ブラシが2本あると、上下部分を同時に汚れ落としができるので、時間の短縮もできます。
歯ブラシが1本のときは、上部と下部で分けて行います。
歯ブラシがなくても、丈夫なウエス(古着)でも代用できますよ。
クレ556(CRC556)がチェーン全体に馴染んできたら、ウエス(古着)のキレイな部分で拭き取ります。
チェーンの汚れと赤錆が落ちたら、錆を防止できるように潤滑油(グリス)をチェーンへ塗布します。
ここまで、自転車の赤錆落としは終了です。
家にあるもので自転車の錆を落とそう!
ここまで、『赤錆落としの結果!簡単に自転車ぴかぴか!サビ取りの方法!』をご紹介してきました。
ポイントをまとめると次の通りです。
- 赤錆は後期段階までの状態だと、自宅にある道具や日用品で落とせる。
- 最終段階の状態は、買い換えまたは部品交換を考える。
- チェーンの汚れと赤錆はクレ556(CRC556 )で落とせる。
- 自転車以外の鉄製品の赤錆も同様の方法で落とせる。
- 汚れと赤錆を落とした後は、防錆剤を塗布する。
- 赤錆が発生してからでは、落とすのに少なからず手間と時間が必要ですね。
自転車を復活させるのにかかった時間は、つけおき時間を含めると約7時間でした。
実際の作業時間は、約2時間でした。
自宅にある薬剤&日用品を利用して約2時間でした。
自転車の赤錆を落とせたことは、すごい感動しました。
自転車の掃除ついでに、タイヤを点検すると空気漏れを発見しました。
原因はムシが破れていたので、交換しました。
子供が乗っているときに、空気漏れしなくてよかったです。
今後は、定期的に自転車の点検をしようと思いました。
日ごろから、錆びないようにお手入れされることをおすすめします。
お手頃価格で、丈夫な自転車カバーはまだ、見つけられていません。
鉄製品の赤錆落とし・サビ取りにお悩みの方の、お役に立てるとうれしいです。
この記事をご参考にして、チャレンジしてくださいね。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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