貯蔵技術が向上したおかげで、一年を通して食べられるようになった、食材のひとつにあなたも私も、大好きな長芋がありますね。
栄養価が高い根菜で、疲れたときや夏バテのときなど、いろいろな食材とあわせて、食べる機会が多いですね。
いろいろな食材にアレンジ出来て、美味しく食べれる、長芋ですが下ごしらえするときに、手がかゆくなります。
手の甲から肘のあたりまで、赤くなったまま、ぶつぶつができて、かゆみが治まらずに、困ったことはありませんか。
長芋を下ごしらえするときのかゆみを、予防からかゆくなった時の対処方法まで、わかりやすくご紹介します。
長芋でかゆくなった時の対処方法はこれです!
結論からお伝えしますね。
おうちでも簡単にできる、長芋のかゆみの原因を取り除く方法は次の通りです。
- お水200mlに対して、お酢小さじ1杯を入れて、かゆみのある部分を洗う。
- すこし熱めのお湯(40℃程度)で、かゆみのある部分を洗う。
- かゆみが治まらないときは、お酢を薄めずに直接、かゆみのある部分につけて擦ります。
- お米をかゆみの部分につけて擦ります。
かゆみのある部分のお肌が、赤くなったり、ぶつぶつができたりして、アレルギー反応と思いがちですね。
多くの方は、上記の方法を試していただくと、かゆみとお肌の「赤み」や「ぶつぶつ」の症状は、改善します。
万が一、翌日になっても、かゆみとお肌の「赤み」や「ぶつぶつ」が治まっていないときは、医療機関の受診をおすすめします。
長芋のかゆみを予防する方法はこれです!
長芋と同じく、山芋も皮をむくと、かゆみ成分がお肌に付着して、多くの方は、お肌にかゆみを感じます。
長芋の皮むきをする前にできる、予防する方法は次の通りです。
- 長芋に触れる部分全体に、希釈したお酢でお肌を湿らせておく。
- もったいないですが、長芋の皮を1㎜程度の厚みでむく。
- ナイロン手袋をする。
事前に準備をしておくと、簡単に「かゆみ」を予防できます。
長芋や里芋(山芋)を食材で使うときは、お酢やナイロン製の手袋も忘れずに、購入しておきましょう。
皮むきをした長芋をすりおろすときの、予防する方法は次の通りです。
- 長芋の皮を薄め(普通に)にむいた後、40℃程度のお湯でぬめりをとると、かゆみ成分を洗い落とせるので、すりおろすときのかゆみを予防できますよ。
- 長芋に触れる部分全体に、希釈したお酢でお肌を湿らせておく。
- ナイロン手袋をする。
- 手で触れる部分の皮をむかない。
- 皮むき後の長芋を、ナイロン袋または、ラップなどで包んで冷凍する。
長芋をおろし器でするときは、水やお湯でぬめりを洗い流すと、滑りにくくなって調理がしやすくなります。
簡単に調理したいときは、フードプロセッサーやブレンダーを使うと、調理の時短もできますね。
長芋のかゆみ予防と対処をするときの注意点!
素手で下ごしらえをしているときに、長芋のかゆみが出てしまった時や、予防をするときに注意してほしいことがあります。
お酢や、すこし熱めのお湯で、かゆみのある部分を洗い流すので、傷や湿疹(しっしん)などがあると、かえって悪化させてしまう可能性もあります。
調理のときに素手で、食材に触れないように、ナイロン製の手袋をするなどの、対策がいいと思います。
もともと、お肌にトラブルや傷がある場合は、注意をして判断してくださいね。
お肌のトラブルが悪化したときや、かゆみがなかなか治まらいときや、酷くなっていると感じたときは、医療機関へ相談または問い合わせをしてください。
長芋のかゆみが発生する原因はこれ!
長芋の皮をむくと、お肌にかゆみを感じるのは「なぜ」でしょうか。
結論はかゆみ成分の「シュウ酸カルシウム」です。
長芋の皮の部分に多くある、シュウ酸カルシウムの結晶は、針の形状をしていて、私やあなたの皮膚に突き刺さって刺激を与えて、口周りやお肌がかゆく感じます。
長芋と同じようにかゆみを感じる食材は、ほかに山芋・里芋も当てはまります。
「シュウ酸カルシウム」の「シュウ酸」について
「シュウ酸カルシウム」の「シュウ酸」についてのお話です。
「シュウ酸」は、食材の持っている「灰汁」の事って、知っていました?
「シュウ酸」が多く含まれている食材って、私たちの身近にたくさんあります。
- ほうれん草
- 筍(たけのこ)
- キャベツ
- ブロッコリー
- カリフラワー
- バナナ
- パイナップル
- キーウイ
- ピーナッツ
- アーモンド
- チョコレート
- ココア
- おから
- 玉露
- 抹茶
特に「シュウ酸」が多く含まれている食材は、100g当たり800~1000mℊを含有していました。
その食材は、ほうれん草、玉露、抹茶、煎茶などです。
「シュウ酸カルシウム」の性質と調理するときの工夫
「シュウ酸カルシウム」の「シュウ酸」は、水溶性で熱を加えると、溶け出す性質を持っています。
「シュウ酸」を多く含んでいる食材は、「ゆでる」「煮る」「炊く」などの調理をすると、「シュウ酸」を減らせますね。
ほうれん草など葉野菜は、昔から湯がいて「灰汁抜き」をすることを、教えられてきましたが、理にかなっていたんですね。
長芋の皮に多く含まれている、「シュウ酸カルシウム」も、お湯で洗うと流れ落ちます。
お酢に触れると、お酢に含まれているクエン酸のはたらきで、「シュウ酸カルシウム」の固体化するのを防いでくれます。
まとめ
ここまで「長芋のかゆみを防ぐ方法は予防できる!肌のぶつぶつとかゆみの原因から対処まで」をご紹介してきました。
長芋・山芋の皮の部分には、私たちがかゆみと感じる、針状の「シュウ酸カルシウムの結晶」がありました。
針状の「シュウ酸カルシウムの結晶」は、水溶性の性質があり、水で洗うことで流れ落とせます。
高温でも効果があるので、40℃程度のお湯で、洗うと効果的でしたね。
お酢は、「シュウ酸カルシウム」の作用を中和するはたらきがあり、かゆみを少なくしてくれます。
長芋・山芋は、おいしくて栄養価も高い食材ですので、調理方法を工夫して、料理を楽しんで、おいしく食べましょう。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました。