季節の変わり目に衣類の入れ替えをしていて、よく見ると黒いシミを見つけることはありませんか。
そのシミは、汚れた記憶がなければ、黒カビの可能性が高いです。
子供の体操服やYシャツ、ブラウスなど、相手から見える位置に黒カビのシミがあると、着用に抵抗を感じますね。
私は、お気に入りの服に黒カビを見つけたときは、ショックでした。
衣類以外に敷布団と布団カバーでも、黒カビの経験をしましたよ。
何とか黒カビのシミを、落とすことは出来ないかと考えて、近所のクリーニング店、購入店、染み抜き専門店へ相談し、ネットでも調べました。
私は、このままだと捨てるので、ダメもとで教えていただいた方法と、ネット情報の両方を試してみました。
この記事では
『家の洗濯で、黒カビのシミを取り除くことはできますか。』
『衣類に黒カビが繁殖しないようにどうすればいいの。』
『家で黒カビのシミを見つけたとき、どうしたらいいですか。』
私も悩みに共感できます。
黒カビのシミを経験したときに、同じ悩みをもっている方の疑問にお答えしますね。
一般家庭で服に繁殖した黒カビのシミは落とすことはできますか
結論は一般家庭で、黒カビのシミは落とすことはできません。
十分な知識もなく専用の薬剤を使わずに、黒カビのシミを取り除くことは難しいと考えるのが正しいです。
なぜなら繊維の奥深くにまで菌糸(根)を張った、黒カビのシミを目視で確認ができるほど繁殖しているので手遅れなんです。
そのまま放置すると、黒カビはどんどん繁殖を繰り返します。
漂白などをしても、黒カビを完全に除去することはできないのです。
人の目視で見えないだけなんですね。
そうは言っても、
『プロに依頼しなくても何とか一般家庭でできる方法はないんですか』
という声も聞こえてきます。
そうですよね。
私も捨てる覚悟で、ダメもとでチャレンジしてみました。
実際にダメもとで服に繁殖した黒カビを落とすときにとる行動とは
多少の違いはあっても、『黒カビを落としたい』という気持ちから、人がとる行動はある程度共通していると思います。
市販されている洗剤類と、アルコールなどを使用して時間と手間をかけて、つけおき洗いなどにしたりするからです。
一般家庭だと過去の経験や独学で得た、正しいかどうかわからない情報をもとに、自己責任で行います。
結果は、それぞれ黒カビの状態や環境もちがうので、やってみないとわからないですね。
運よく黒カビのシミが薄くなり、着用できるまでに改善するとラッキーです。
試してみた価値がありましたね。
結果がダメな場合は、あきらめましょう。
時間と労力を考えたときに、買い替えまたはクリーニング店へ依頼をした方が、結果的によい場合が多いですね。
自宅で服に繁殖した黒カビのシミを落とすことにチャレンジしてみた結果
私は『失敗しても処分すればいい』と考えで、自宅で試した結果いうと、黒カビのシミを落とすことはできませんでした。
私は塩素系漂白剤以外に、酸素系漂白剤や重曹、消毒用エタノールなども試しました。
部分的に漂白剤を直接塗りこんだり、約6時間のつけおき洗いなどをしてみましたが、黒カビのシミが少し薄くなった程度でした。
黒カビを落とすための洗剤類や道具の買い物、方法を調べる時間、洗濯にかかる時間などをトータルで考えると、黒カビのシミは落とせないと判断する考え方が正しいですね。
この経験から一般家庭では、黒カビのシミを取り除くことは難しいと実感しました。
ご参考にクリーニング店の窓口でのやり取りは次のとおりです。
プロへ依頼することもできましたが、店頭で相談すると・・・
『染み抜きのお値段と確実に落とせると約束ができないので、思い入れがない洋服で買い替えができるのでしたら、その方がいいですよ。』
『自宅で漂白などの前の処理が終わっていると、染み抜きが難しくなり落とせるかどうかは、やってみないとわからないので、何もしていない状態で持ち込んでいただいた方がいいですね。』
『クリーニング店へ依頼するときは、トラブル防止のためにも、事前に相談して料金を確認することを忘れないようにしてくださいね。』
このようなアドバイスをいただきました。
専門店へ依頼すると服に繁殖した黒カビのシミを落とすことはできますか
専門のプロへ依頼すると『衣類を着用できるレベル』まで、シミを落とせる可能性があります。
料金に納得してから、クリーニング店に依頼するか、染み抜きの専門家(職人)のプロへ依頼をしてみるといいです。
プロの方は、過去の経験と知識と培ってきた技術力を駆使して、めんどくさいと思わず繊維を1本単位でていねいに染み抜きを行います。
手間ひまを惜しまず対応をしていただくので、その分料金は高くなります。
依頼をする前に状況をきちんと説明して料金も確認してくださいね。
専門店へ服に繁殖した黒カビの染み抜きを依頼したときの追加料金
染み抜きの追加料金や条件を、実店舗のクリーニング店で聞いてみました。
クリーニング店の店頭窓口では、「シミを落とせる、落とせないの判断は難しくあくまで予想です」の回答でした。
Yシャツを依頼する場合の条件とは・・・
- 染み抜きができなかった場合:クリーニング代金+追加料金300円
- 染み抜きができた場合 :クリーニング代金+追加料金500円~1300円程度
1着数千円台のYシャツの染み抜きに、最低料金650円~1650円の料金が必要です。
着用した期間が長く、ヨレなどがあるYシャツなら買い換えた方がいいですね。
なぜならシミが落とせても生地は、ダメージを受けて破れやすくなっているからです。
服に繁殖した黒カビのシミを落とすときの注意点
一般家庭とプロへ依頼する場合の、どちらでも共通の注意点をご説明します。
目視で見えている黒カビのシミは、繊維の奥深くまで菌糸(根)を張っているということと繁殖している黒カビを死滅させなければ、洗濯後も再発することを理解してくださいね。
具体的な5つの注意点
- 家庭で黒カビのシミを落とす場合は、黒カビの死滅と空気中に浮遊しないように消毒用エタノール などで濡れる程度までスプレーして殺菌しましょう。
- ゴム手袋をしてキッチンペーパーを漂白剤で湿らせて、黒カビをふき取りましょう。
- 黒カビを発見した場所の掃除は、消毒用エタノールを床に散布してクイックルワイパーなどで床拭きと壁拭きをしましょう。
- 掃除機を使用すると、カビの胞子を部屋中に浮遊させることにつながりますので、やめましょう。
- 漂白剤などを使用するので、部屋の換気を十分に行なってゴム手袋とゴーグルを着用して行いましょう。
服に繁殖した黒カビの繁殖を抑える対策でベストなこと
結論から言うと。
ベストな対策は、カビの特性を理解しカビの繁殖する条件を、満たさない環境を維持することです。
なぜなら、カビの特性を知ることで日常から、カビの繁殖を抑えることができるからです。
カビの特性と存在数
自然界に存在するカビが空気中に浮遊している数、繁殖の条件、弱点を説明します。
カビの存在数はどれくらいあるかご存じですか。
- 室内空気1m³で数個~数千個浮遊
- ホコリ1g当たりで10万から100万個
- ほとんどのカビの菌糸(根)の深さは1㎜まで
カビの繁殖するスピードが上がる条件をご存じですか。
- 湿度が約80%以上
- 温度が5℃~35℃前後の範囲
- エサがある(繊維、ホコリ、汚れなど)
- 酸素がある
- 水分がある(壁面など表面の水分)
カビの弱点をご存じですか。
- 乾燥している
- 酸素がない
- アルコール
- 50℃以上の熱湯を90秒以上かける
- 空気の流れをつくる(胞子が定着できない)
ここまで、私たちの周りにどれくらいのカビが浮遊していて、どんな条件になると増殖してしまうのか、『カビの弱点は何か』わかってきましたね。
私たちが住んでいる建物の建材のほとんどは、カビのエサになるものです。
驚きの事実ですね。
カビを増殖させないように、普段から気をつけましょう。
カビの繁殖を抑制する具体的なカビ対策とは
カビの特性がある程度わかってきたので、繁殖を抑えるためにできる具体的な事例。
カビが繁殖しにくい環境をつくろう
カビの特性を利用して私たちが、簡単にできる対策をご説明しますね。
部屋の湿度を下げて空気の流れもつくる
- 晴れた日は部屋の窓を開けて、空気の入れ替え(空気の流れをつくる)をする。
- 湿度が高いときは、エアコンや除湿器などの除湿機能を利用して、湿度を下げながら空気の流れもつくる。
- 換気扇を利用して、空気の入れ替え(空気の流れをつくる)をする。
- カビの胞子を、部屋中にまき散らす原因になっているエアコンの使用後は、送風運転を1時間行い内部を乾燥させてカビの繁殖を抑える。
収納ケース、洋服ダンス、クローゼットの換気・防カビ
- 収納ケース、洋服ダンス、クローゼットは除湿剤と防カビ剤を利用するといいですね。
- 衣類の引き出しに押し込んで入れる状態にならないようにすることです。(空いている状態にして風通しをよくする)
- 梅雨時期でも晴れた日に窓を開けて空気の流れをつくる。
- 引き出しやクローゼットの扉を開けて空気の入れ替えをするといいですね。
- 床に直置きじゃなくて『すのこ』などを置いて、床との間に空気が通る空間を設けると効果的です。
汚れの対処方法・部屋と収納
- 定期的に(月1回など)消毒用アルコールなどを床や壁に、散布して拭き掃除をするといいですね。
- 衣替えのときに一緒に、収納ケースも消毒用アルコールなどを浸み込ませた布やフローリング用のシートを利用するとホコリや汚れも簡単に拭き取れますね。
- 衣類は洗濯(1度でも着用すると汚れは付いています)してから収納する。
- 布団カバーとシーツはカビの温床となるので適度に洗濯しましょう。
- 敷き布団と掛け布団ともに、天日干しで殺菌と乾燥をさせましょう。
余談です!
キッチンや浴室など、水回りはこまめに漂白剤を使用して殺菌するといいですよ。
アメリカで実証実験したお話ですが、浴室のパッキンや目地に繁殖したカビは、50℃以上のお湯を90秒以上かけると死滅します。
行うときはシャワーを使用して、火傷しないように注意してしましょう。
具体的な黒カビ対策の私の事例
ここまで、具体的なカビ対策についてどうすればいいのかが見えてきましたね。
実際に毎日、仕事や家事など忙しい生活の中で継続できる対策を、私の事例でご紹介しますね。
部屋に浮遊する黒カビの胞子の一番の発生原因は?
家の水回りと生活家電ですね。
カビが繁殖する環境に近い場所は、浴室、洗面所、トイレ、キッチン、玄関の下駄箱です。
代表的な家電製品は、冷蔵庫、洗濯機、空気清浄機、除湿器、加湿器、換気扇です。
掃除の頻度や方法は次の通りです。
- 浴室、洗面所、トイレは1回/週でカビキラーを使用して殺菌
- キッチンは毎日、カビキラーを使用して殺菌
- 洗濯機は1回/2カ月で洗濯槽を漂白剤で洗浄
- 除湿器、換気扇、冷蔵庫は1回/半年でアルコールで拭き掃除
- 加湿器は使用のたび、専用の洗剤で洗浄
- 床は1回/2日で水拭き、黒ずみを見つけるたびアルコールで拭き掃除
- 下駄箱は、1回/月で靴を陰干し、扉を開けて乾燥
- 収納場所は、1回/2カ月で扉を開けて空気の入れ替えと防カビ剤の確認
私は全体的に、注意していることがあります。
衣類に限らず収納するときは、押し込んで入れる状態にならないようにしています。
部屋の壁面に水濡れ(結露や水蒸気がついて)を見つけたら、直ぐに拭き取って換気をするように気をつけています。
服の黒カビのシミを見つけたときの行動するときのポイント
ここまで『服の黒カビに漂白剤使えない!落とせるの?対策でベストなことは』について、ご紹介してきました。
結論をまとめると次の5つですね。
- 衣類に黒カビのシミを見つけて、『着用をためらう』ならあきらめましょう。
- 黒カビのシミ落としの料金に納得してから、プロへ依頼しましょう。
- 梅雨時期前や衣替えのときなどに、収納ケースの中でも風通しがいいように隙間を作りましょう。
- 衣類の汚れはカビの繁殖につながるので、洗濯をしてから収納しましょう。
- 防力ビ剤、除湿剤、除湿器などを利用して、カビが繁殖しにくい環境を意識して作りましょう。
衣類に黒カビのシミを見つけたら、家庭では落とせないと判断することが正しいです。
黒カビが繁殖した時点で、繊維を食べて増殖しているので、生地は傷んでいます。
黒カビで傷んだ生地をさらに、強力な洗浄をしてダメージを与えるので、破れやすくなる原因につながります。
歯ブラシなどで擦ると、生地が透けてきましたよ。
どうしてもあきらめがつかないときは、プロに相談して料金と条件を納得できるまで確認をしてから依頼をするといいですね。
例外として、塩素系漂白剤が使用できる衣類でしたら、ダメもとでつけおき洗いをしてみることをおすすめします。
一番に知って欲しいことは、カビの繁殖しない環境をつくり、その状態を維持していくことが、とても大切ということです。
収納スペースに、衣類を押し込んで入れる状態になる前に、整理するといいですよ。
1年以上、着用していない衣類などは思い切って処分してみると、収納スペースも余裕ができて、カビの繁殖を抑える効果も少し期待できますね。
特別な衣類じゃないのでしたら買い替える値段と、自宅で洗浄する時間とお金を比較してから決めるといいですよ。
衣類に繁殖してしまった黒カビで悩んでいる方の、お役に立てるとうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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