忙しい毎日を過ごしていると、体もこころも疲れがたまりますね。
日本は頭痛で悩んでいる人が多いですね。
私の周りにも、いつも鎮痛薬をバッグに、入れて持ち歩いている方がいますよ。
鎮痛薬を飲み続けることに、抵抗がある方や、薬を飲むほどじゃないというときに、おすすめなのは塗って使えるロールオンアロマです。
女性に人気で、いろんなメーカーからもラインアップされていて、もう使っているという方もいると思います。
メーカーから販売されている商品は、容器やデザインもおしゃれなものが多く、購入すればすぐに使用できるところが魅力です。
一方、自分で作る場合は、事前に精油(エッセンシャルオイル)と、希釈用のキャリアオイルと容器などを準備します。
少し手間なところはありますが、自分の好きな香りに調整して作れるところが魅力ですね。
精油と、希釈用のキャリアオイルを用意すれば、自宅で簡単にあなた好みのアロマオイルを作れますよ。
それでは、頭痛を和らげてくれる、アロマオイルの作り方と、市販されているおすすめの精油の特徴と希釈するキャリアオイル、ロールオンアロマの容器をご紹介します。
ロールオンアロマに使用する精油(エッセンシャルオイル)の特徴
ロールオンアロマを作るときに、おすすめの精油がいくつかあります。
精油の特徴と、どんな効能があるのか、それぞれ説明をしますね。
ロールオンアロマおすすめの精油オレンジスイート
オレンジスイートの精油に使われているオレンジは、スーパーなどでよく目にする、バレンシアオレンジやネーブルオレンジなどの、果皮から圧搾法で抽出されます。
香りは、甘さ(スイート)と爽やかさがあります。
「オレンジスイート」は、刺激も低くて多くの人に好まれていますね。
オレンジスイートの効能は、ストレスで落ち込んだ気持ちを和らげて、気持ちを明るい方向へ導いてくれます。
体を温めてくれる、血行促進の効果もありますよ。
就寝時に部屋に香りを漂わせると、リラックス効果から寝つきやすく睡眠の質もよくなり、朝の目覚めがスッキリしやすいです。
ロールオンアロマおすすめの精油オレンジスイートの効能
- ストレスで高ぶった神経を和らげる鎮静
- 皮膚の炎症を抑える抗炎症
- 消化促進
- 食欲増進
- 胃のはたらきを健康にする健胃
- 熱を下げる解熱
ロールオンアロマおすすめの精油ラベンダー
ラベンダーの精油に使われているのは、一般的に「真正ラベンダー」ですね。
日本で栽培されている真正ラベンダーは、紫色の品種が主流です。
この他にも「ラバンジン」「スパイクラベンダー」「フレンチラベンダー」などが有名です。
「真正ラベンダー」は「イングリッシュラベンダー」の呼び名もあり、こちらのほうがおなじみですね。
真正ラベンダーの香りは、花の香りのフローラル系の中に、ハーブの爽やかさがあります。
真正ラベンダーの効能は、一般的にも広く知られていて、リラックス効果が高くて、副交感神経にも働きかけて、気持ちを安定(落ち着き)させます。
ラベンダーの精油は、万能な精油と知られていて、生理痛、頭痛、肩こりの痛みなどを和らげる、鎮痛や肌荒れ、あせも、日焼けなど皮膚の抗炎症作用もあります。
加齢からくる体の機能低下、老化現象を遅らせるアンチエイジングにも活用されています。
真正ラベンダーの効能は次の通りです。
- 痛みを和らげる鎮痛
- 生理痛を和らげる鎮痙(ちんけい)
- ストレスで高ぶった神経を和らげる鎮静
- 皮膚の炎症を抑える抗炎症
- ウイルスなどの感染を抑える抗ウイルス、抗菌
- 冷却効果のある発汗・放熱
ロールオンアロマおすすめの精油カモミール
カモミールの精油に使われているのは、カモミールローマンです。
よく似たジャーマンカモミールという品種もあります。
違いは、成長したときの大きさ、多年草と一年草、香りする場所です。
カモミールローマンは多年草で、大きさは20~30cm程度、花と葉茎に香りがあります。
ジャーマンカモミールは一年草で、大きさは30~60cm程度、花に香りがあります。
どちらもリンゴの甘いフローラルな香りです。
カモミールティーとして、ご存じの方も多いと思います。
心身ともにリラックス効果を、得ることができるカモミールは、頭痛などの痛みを和らげる、鎮痛作用があります。
ストレスで高ぶった神経を和らげ、緊張を緩和させ寝つきをよくして入眠しやすくなります。
皮膚の炎症、湿疹などのお肌のトラブルにも効果を期待できる、抗炎症・抗アレルギー作用もあります。
カモミールローマンの効能は次の通りです。
- 痛みを和らげる鎮痛
- 生理痛などを和らげる鎮痙(ちんけい)
- ストレスで高ぶった神経を和らげる鎮静
- 皮膚の炎症を抑える抗炎症
- 花粉などの目のかゆみなどの抗アレルギー作用
- 消化促進
ロールオンアロマおすすめの精油ミント
ミントの精油に使われているのは、メンソールの香りが強いペパーミントです。
よく聞くスペアミントは、ペパーミントと比べると、メンソールの香りが穏やかで、料理やドリンクに添えられているのを、見る機会が多いですね。
メンソールの効用から、湿布剤、歯磨き粉、マウスウォッシュ、チョコレート、アイスクリームなどに使われています。
飲みすぎ、食べ過ぎなどで、胃腸の調子が良くないときに、消化促進作用で胃腸のはたらきを、助けてくれます。
胸やけや腹痛の改善にも作用して、症状を和らげてくれます。
殺菌、抗菌、防腐作用から、キッチンなど水回りの匂い対策に使っている人も多いと思います。
着用する機会が、急激に増えたマスクにも、活用すると冷感作用があります。
入浴時にバスタブに数滴入れると、クール感のある入浴剤のように、「スースー」して涼しく感じられます。
ペパーミントは西洋薄荷ですが、日本にも昔から和製薄荷があり、100%天然の精油(エッセンシャルオイル)も安価で、手に入れられます。
効能はほぼ同じですので、和製薄荷もおすすめです。
ペパーミント・和製薄荷の効能は次の通りです。
- 痛みを和らげる鎮痛
- かゆみをとめる鎮痒(ちんよう)
- 実際には冷えていないけど、冷たく感じさせる冷却作用
- 殺菌、抗菌作用から防腐の効果
- 消化促進
- 発汗作用
- ハーブティーなどで飲用したときの利尿作用
- 口臭予防
- 胃腸のはたらきを調整する健胃
- 鼻詰まりや咳などの呼吸系の改善
- 頭をリフレッシュしてスッキリさせ集中力の向上
- 防虫効果
ロールオンアロマおすすめの精油バジル
バジルの精油に使われているのは、一般的にはバジルリナロールです。
バジルリナロールは、すこし甘みのある、スッキリとした香りです。
ペパーミントのように、料理に使われることも多いハーブですね。
自律神経の乱れを整えてくれるので、ストレス、緊張、不安などのこころの疲れを、和らげます。
鎮痛作用もあり、頭痛や生理痛にも、効果があります。
スッキリさせる作用があるので、鼻詰まりや咳など、呼吸器系の改善をしてくれます。
お通じをよくするように、お腹にたまったガスや便秘を解消します。
個人差がありますが、しゃっくりが止まらず、困ったときは、バジルの香りを匂ってみると、おさまることもあります。
ミスを許されない仕事などに従事していて、仕事が終わっても感情が高ぶったままで、ON/OFFの切替が難しいときに、バジルの香りは切替をサポートしてくれますよ。
バジルの効能は次の通りです。
- 痛みを和らげる鎮痛
- 生理痛などを和らげる鎮痙(ちんけい)
- 消化促進
- 鼻詰まりや咳などの呼吸系の改善
- アレルギー症状の緩和
- 殺菌・防虫
- 消化器系の改善
- 疲労回復
- 強壮
- 血行促進・発汗
- 浄化作用
- 解熱
- 殺虫
ロールオンアロマおすすめの精油ローズマリー
ローズマリーの精油に使われているのは、ケモタイプ別に大きく、3種類に分類されたものです。
ケモタイプとは、ローズマリーが根をおろした生育環境の違いで、抽出される精油に含まれる構成成分に違いがある植物で、ユーカリも代表的な植物です。
ローズマリーの代表的なケモタイプは、カンファー、シネオール、ベルべノンの3種類です。
商品の表記の事例
「ローズマリーctシネオール」
ケモタイプ=ctで表記されます。
ケモタイプはシネオールです。
ローズマリーカンファーは、別名ローズマリーボルネオンともいい、ケトン類のカンファー(樟脳)が多く含まれていて、筋肉の疲労回復や低血圧の改善、体本来の循環機能の改善に期待できます。
妊活中、妊娠中、授乳中の女性、乳幼児、てんかん、高血圧の症状のある方は、使用に注意が必要です。
使用をされる前に、医師に相談をしてみてください。
ローズマリーシモネールは、1,8-シネオールの成分を多く含んでいて、慢性疲労、呼吸器系、消化器系、感染症の改善に期待できます。
ローズマリーベルベノンは、ケトン類のベルベノンを多く含んでいて、穏やか香りでしわや老化肌などのスキンケア、抜け毛やフケなどのヘアケアと、女性に特有の生理痛の改善に期待できます。
ローズマリーの香りは、薬草の匂いで刺激が強いです。
強い香りで脳に刺激を与えて、スッキリさせ、集中力や記憶力をUPさせます。
ローズマリーの効能は次の通りです。
- 痛みを和らげる鎮痛
- 生理痛などを和らげる鎮痙(ちんけい)
- 消化促進
- 皮膚の炎症を抑える抗炎症
- 抗菌・抗ウイルス
- 血圧上昇
- 血行促進
- 発汗
- 強壮
- 免疫力UP
頭痛を和らげてくれるおすすめのアロマ(精油)の種類
いろいろな種類がある精油(エッセンシャルオイル)の中でも、おすすめの精油(エッセンシャルオイル)は次の通りです。
片頭痛におすすめの精油
- オレンジスイート
- ラベンダー
- カモミール
- ペパーミント
- バジル
緊張型頭痛におすすめの精油
- ラベンダー
- ローズマリー
- オレンジスイート
精油(エッセンシャルオイル)をあなたらしくブレンドしよう
おすすめの精油(エッセンシャルオイル)は、単体で使用するのもいいですが、精油をお好みでブレンドすると、より効果的に活用できます。
ここからは、相性のいい精油のブレンド例をご紹介します。
配合率は3:2で、あなたの好みの香りを多い比率にして、キャリアオイルで1%の濃度に希釈します。
その後は、あなたの使用感にあわせて、配合率を調整するといいですよ。
- オレンジスイート+ラベンダー
- オレンジスイート+ローズマリー
- オレンジスイート+ペパーミント
- カモミール+ラベンダー
- カモミール+ペパーミント
- ペパーミント+ラベンダー
- ペパーミント+ローズマリー
- ペパーミント+バジル
- バジル+ラベンダー
- バジル+ローズマリー
ロールオンアロマの作り方と使い方準備する材料
ロールオンアロマをお家で作るときに、必要な材料と道具は次の通りです。
- キャリアオイルを10ml
- ブレンドする2種類の精油(エッセンシャルオイル)を2滴+1滴
- 容量10~30mlのロールオンボトル容器を1個
- スポイト
ロールオンアロマの作り方
ロールオンアロマの作り方は、材料と容器の準備ができていれば、とても簡単です。
①キャリアオイル10mlを計り、スポイトなどで容器に入れる。
②精油(キャリアオイル)を2滴入れ、よく混ぜ合わせる。
おすすめのキャリアオイルは、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、マカデミアナッツオイルなどです。アロママッサージでよく使われているキャリアオイルです。
ロールオンアロマの使い方は、簡単です。
ロールオンアロマは、痛みのある部分に押し当てて、アロマオイルを塗るだけです。
外出先で急に頭痛になっても、バックからロールオンアロマの、容器を取り出して、応急処置ができますね。
湿布(温・冷)の作り方と使い方
ロールオンアロマ以外にも、お家で効果的にアロマの効果を試せる、温める湿布と冷やす湿布という方法があります。
湿布(温・冷)を作る材料や道具の準備も簡単です。
- 温湿布:熱めのお湯と精油(エッセンシャルオイル)と大きめの洗面器(たらいなど)
- 冷湿布:冷たい水と精油(エッセンシャルオイル)と大きめの洗面器(たらいなど)
湿布(温・冷)の作り方も簡単ですね。
大きめの洗面器(たらいなど)に、熱めのお湯または冷水をいれて、精油(エッセンシャルオイル)を5滴ほど入れます。
湿布(温・冷)の使い方は、手ぬぐいまたはハンドタオルで、精油をすくうように湿らせてからしぼって、痛みのある部分へ当てます。
手ぬぐいまたはハンドタオルの温度が、常温にもどると、洗面器(たらい)に入れて、同じようにしぼり、痛みのある部分へ当てることを繰り返します。
頭痛の種類と主な特徴
「片頭痛」の対処法は、痛みのある部分を冷やすことで、脳の血管の拡張を和らげます。
日常の会話の中で、よく聞いたり使ったりする、「片頭痛」という頭痛は、主に「こめかみ」から「目」のあたりに、血液の脈拍と同じような感覚で「ズキズキまたはドキンドキン」と痛みを感じます。
「こめかみ」の痛みは、片方だけのときや、両方に痛みを感じることがあります。
「片頭痛」が発症している間は、頭を動かしたりするだけでも、痛みを感じるので、我慢をして仕事や家事を続けられないことが多く、市販の頭痛薬や痛み止め薬などを、服用することが多いですね。
「緊張型頭痛」の対処法は、痛みのある部分を温めることで、血流をよくして和らげます。
多くの方が一度は経験している「緊張型頭痛」は、主に頭の後ろの部分から首筋、頭の周りを何かで締め付けられるような痛みを感じます。
「緊張型頭痛」は「片頭痛」とは違って、頭を動かしたりしても頭痛が、ひどくなるようなことはありません。
少しぐらいなら我慢をして、仕事や家事もできます。
頭痛が起きたときの注意点
片頭痛のときは、痛みのある部分を冷やし、緊張型頭痛のときは、痛みのある部分をを温めます。
痛みのある部分を、間違って冷やしたり、温めたりしないように注意が必要ですね。
頭痛は安易に判断せず、病気が原因で頭痛という症状が、現れている可能性もあるので、専門医を受診するようにしましょう。
普段、感じたことのない痛みを伴う頭痛が起きたときは、迷わずに専門医を受診してくださいね。
頭痛をアロマオイルで和らげよう!
ここまで「頭痛にロールオンアロマがおすすめ!作り方も簡単!天然アロマでスッキリ!」をご紹介してきました。
頭痛に効果が期待できる、精油(エッセンシャルオイル)にも、それぞれに特徴がありました。
あなたにあった精油をブレンドした、アロマオイルを作って、ロールオンボトルに注入すると、あなた専用のオリジナルアロマオイルの完成です。
精油をキャリアオイルで希釈して、アロマオイルを作り香りから得られる効能で、頭痛を和らげる方法をお伝えしてきました。
精油とアロマオイルには、頭痛以外にも私たちが困っている、さまざまな症状に対して効能があります。
天然素材の精油のもつ「力」を、アロマオイルという形で、日常生活に取り入れて、少しでも快適な毎日を、過ごせるようになるといいですね。
あなたも頭痛に悩まされているのでしたら、この機会にアロマオイルを、試されてはどうでしょうか。
あなたの頭痛の悩みの解決に、アロマオイルを役立てていただけるとうれしいです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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